災
2018.12.20
こんにちは木龍です。
毎年12月に一年間を振り返り、清水寺で揮毫が行われます。今年の漢字は『災』でしたね。少し残念な漢字ですけども…
しかし、漢字の成り立ち、意味を知るべきだと思いましたので書かせてもらいます。
①『災』成り立ち
皆さん、「巛」が何を表すか解りますか?
僕は、雷⚡か煙♨だと思っていましたが、実は「川」を表します。したがいまして「巛」+「大火」で「災」ということになります。
②意味
順調な川の流れを阻んで止める大火のこと。転じて、生活の進行を止めて邪魔をする物事をいう。
(『漢字源』藤堂明保著より)
この残念な『災』。実は、捉え方によっては元気が出るので、それを紹介して終わります。
「災い転じて福となす」
厄介ごとが幸福の種に転じることをいう。
来年の干支は猪🐗です。なので、猪の災いからの福を書きます。
猪🐗が足を滑らせて谷底に転がり落ちたとしましょう。とんでもない災難ですが、一生懸命に崖を駆け上がろうとします。
ちょっと(一寸)ずつ、ちょっとずつ這い上がる様子を猪突猛進ではなく「一寸猛進」と言います(笑)
そしてやっとのことで谷底から生還した猪🐗は、谷底で鍛え抜かれた剛脚で縦横無尽に駆けめぐる、猪(しし)奮迅の幸福を得たという。
来年のスタートは、厳しい環境からかもしれません。しかし、「一寸猛進」、「猪🐗奮迅」を合言葉に乗り切って、来年の揮毫を楽しみにしたいと思います。
※いつもブログをご覧いただき、ありがとうございます。